「高張性泉」-志楽の湯は非火山性の成分の濃い温泉です
温泉に入ると、お風呂の入り口に温泉分析書が掲示されています。日本温泉法によると、鉱水1kg中に溶け込 んでいる成分の総量が 1,000mg 以上あれば温泉とされますが、その成分の量(濃さ)によって「高張性・等張性・低張性」 に分類されます。人の体液の濃度は1kg中 8,000~10,000mg の成分が溶け込んでいる濃さですので、それ以上= 10,000mg 以上の成分が含まれた温泉水を高張性といいます。
志楽の湯温泉分析表にありますように、志楽の湯の温泉水1kg中の有効成分は「27,750mg」という高濃度です。同じナトリウム塩化温泉でも、熱海や伊豆には低張性の温泉が多いといわれています。海からの距離には関係なく、成分をふんだんに含んだ地層からくみ上げられた濃い温泉のみが高張性といえます。
また、「非火山地域の1,000㍍以上地下深くから湧いた温泉」の方が火山性温泉よりも成分が濃い のです。
温泉の化学成分が 1,000mg に満たない温泉は成分の薄い「単純温泉」といわれるものです。